ヒメドコロ

ヤマノイモ科 ヤマノイモ属

 
2025.6.30 神奈川県川崎市   2024.10.28 神奈川県川崎市
雄株 雄花序は垂れ下がります  


山野の草地 林縁などに生えるつる性の多年草。葉は互生し、三角状披針形で、先は細く尖り、基部は心形で耳形にやや張り出す。
雌雄異株で、雄花序も雌花序も垂れ下がり、小さな花を多数付ける。雄花序は長さ7〜18センチ、雄花は淡緑色で平開、やや反り返る。花被片は6個で、完全雄しべは6個。雌花序は長さ8センチ以下で、雌花は淡緑色で平開し、花被片は6個。刮ハは淡黄褐色、横広の楕円形で3個の翼があり、幅18〜20ミリ。花期は7〜8月。関東地方以西〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

オニドコロと比べると、葉が細長い三角形で先が細く尖ること、雄花序も雌花序も垂れ下がることで区別できます。オニドコロは雄花序が立ち上がり、雌花序は垂れ下がります。
葉は細長い三角形というものの、中には幅広いものもあります。一方で、オニドコロの葉は必ずしも幅広いものばかりでなく細長いものも見られ、紛らわしい時があります。
雌花は花柄部が子房となって膨らみ、中には早々と3翼がある果実になりかけているものもありました。
雌花の花被片は、オニドコロより細く線形でした。雌花の柱頭は3個で、雄しべは退化しています。

−同じ科の植物−

2025.6.30 神奈川県川崎市
1メートルほどの塔になって絡みついた雌株です
  2025.6.30 神奈川県川崎市
左の画像の一部で、雌花序は垂れ下がります
 
 2025.6.30 神奈川県川崎市
雄花 花被片は6枚、雄しべ6個です
   2025.6.30 神奈川県川崎市
雄花 花柄は1.5〜7ミリ、単生又は対になって付きます
 
 2025.6.30 神奈川県川崎市
雌花 花被片は6枚で線形、柱頭は3個です
   2025.6.30 神奈川県川崎市
雌花序は対になって付くことはないようです
 
 2025.7.13 神奈川県川崎市
果実は長さよりも横広になります
   2025.6.30 神奈川県川崎市
子房は早々と膨らみ、翼状になります
 
 2025.6.30 神奈川県川崎市
葉は大小様々です
  2024.10.28 神奈川県川崎市
本種の幅広い葉です 
オニドコロの葉もこの程度のものがあり、紛らわしいです
 
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