| 高山帯の砂礫地や乾いた草地に這うように生える多年草。茎は木質化するので、半低木とされることもある。葉は奇数羽状複葉で、小葉は9〜15個、狭卵形。
 花は茎の先に2〜3個ずつ付け、蝶形で、青紫色又は紅紫色で、萼には黒色の軟毛がある。豆果は狭卵形で長さ3〜4センチ。花期は6〜8月。本州に分布する。
 白花品はシロバナオヤマノエンドウという。
 
 〜徒然想〜
 
 八ヶ岳では比較的早く咲き出す花の一つです。鮮やかな紫は、遠くからでもすぐに見つけることができます。
 腹這いになって写真を撮っていると、ふと、花とにらめっこしている思いにかられます。直立する花びらは、その目がこちらを見ているようでした。
 八ヶ岳の尾根道には白花も混在していることもありましたが、やや青みを帯びているものもありました。
 
 北海道には、茎、葉、萼筒の絹毛が長く、全体が白く見えるエゾオヤノマエンドウが知られています。
 
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