ヒメシャガ

アヤメ科 アヤメ属



植物園だったが、シャガに似て、花がずっと小さい(径が5センチほど)花に出逢った。
色は紫でヒラヒラとし、葉も細く柔らかいので、全体的にたおやかに見える。シャガの葉がピンと立ちたくましさを感じるのとは大きく違う。
やや湿った山林に自生するということなので、そのうちに自生の姿に出逢えるでしょう。
(2006年)
2005.4.30 東京都高尾野草園
山地のやや乾いた林下や草地などに生える多年草で、高さは30センチほど。葉は淡緑色で、長さ20〜40センチ、巾0.5〜1.5センチ。
花は花茎の先に付き、淡紫色で直径4センチほど。内花被片、外花被片はともに3個。外花被片は中央が白く、紫色の筋と黄色の斑紋がある。花期は5〜6月。北海道南部〜九州北部に分布する。

〜徒然想〜

ナエバキスミレを求めてこの山に来たのですが、トクワカソウイワナシなどがまだ残り、ショウジョウバカマミヤマスミレさえもまだ盛期の様相です。やはり雪が多い山ならばの特徴でしようか、雪融けの場所から順次花が咲き出しています。

ヒメシャガは開けた尾根道の草地で見られました。思いがけない出逢いに、うれしくなりました。時に岩陰に、時に草地に埋もれるように、もの静かに咲いていました。
園芸種としても知られたヒメシャガですが、自生する姿は、やはり何よりも代え難いです。撮影後、もう一度道を引き返し、撮影を加えました。

−同じ科の植物−
2011.6.18 群馬県
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