ヤマゼリ

セリ科 ヤマゼリ属

山地の林内、林縁などに生える多年草で、高さは50〜100センチ。茎は中空で無毛。葉は2〜3回3出羽状複葉、小葉は卵形で、縁には粗い鋸歯がある。上部の葉は鞘状に茎を抱く。
花は枝先にやや小さめの複散形花序となり、白色で小さな花を多数付ける。総苞片や小総苞片は線形〜広線形。果実は楕円形で、狭い翼がある。花期は7〜10月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

セリ科の小さな花を撮るには三脚は必須です。何度失敗したことか。
この日もうす暗い林縁に咲いていました。三脚を固定し慎重に撮影しましたが、果たして特徴を捉えられただろうか。
出先の山林脇には比較的あたり前に生えています。地元の人が行き交う場所での撮影は、ちと気恥ずかしいです。

夏の終わりから晩秋にかけて咲くセリ科は、カノツメソウシラネセンキュウと本種があります。カノツメソウは全体に弱々しく、シラネセンキュウとは葉の切れ込み具合で区別できます。

−同じ科の植物−
2006.10.7 東京都高尾山
 
 2006.10.7 東京都高尾山    2006.10.7 東京都高尾山
 総苞片、小総苞片が少数あり、いずれも広線形でした  
 2006.10.7 東京都高尾山
葉の基部は鞘状になります
  2006.11.6 茨城県高萩市 
     
   2006.10.7 東京都高尾山  
     
   2006.10.7 東京都高尾山  
   2006.11.6 茨城県高萩市