シチョウゲ

アカネ科 シチョウゲ属

紀伊半島と高知県(兵庫県にも報告がある)だけに分布する落葉低木で、ふつう高さ1メートル以下。葉は全縁で、長楕円形〜披針形。
枝先や葉腋に紫色の花を付ける。花冠は長い漏斗状で、直径1センチほど、先は5裂する。花期は7〜9月。紀伊半島、兵庫県、高知県に分布する。

〜徒然想〜

キイイトラッキョウが咲き始めていればとこの渓流を訪れたのですが、やはり花期には早すぎたようです。代わりにこの花が残っていて、楽しませてくれました。

大きな岩の隙間に根を下ろし、長さ2センチほどで漏斗状の花を咲かせていました。花の色や形が柔らかく、上品な花です。和名は「紫丁花」と書きます。その名がよく似合います。

紀伊半島や高知県などの一部地域だけに咲く貴重な花に見入りながら、これから始まる紀伊半島の花旅に想いを馳せます。
渓流の流れは深い緑、見上げれば空は快晴〜気持ちのいいスタートになりました。

−同じ科の植物−
2009.9.23 和歌山県
2009.9.23 和歌山県 2009.9.23 和歌山県
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