コテングクワガタ

ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 
  注.APG分類ではオオバコ科
                 
ベロニカ・フィリフォルミス



 
2008.5.25 北海道 2008.5.25 北海道

コテングクワガタ:
ヨーロッパ原産の帰化植物。やや湿った道端、芝地、草地などに生える多年草で、高さは8〜15センチ。茎は細く、下部でよく分枝して地表を這ってマット状に広がり、全体に短毛が散生する。葉は対生し、葉身は楕円形〜広楕円形、先は鈍く、基部は鈍形。葉柄は無いかごく短い。花は茎の先に総状花序となり、花冠は淡青紫色で濃色の条があり、皿形で4裂し、直径3〜5ミリ。花期は4〜8月。
ベロニカ・フィリフォルミス(和名なし):
トルコ、コーカサス原産の多年草で、高さは5センチほど。花は径5ミリほど。

〜徒然想〜

北海道で見た外来のクワガタソウの仲間2種をご紹介します。
コテングクワガタとベロニカ・フィリフォルミス(和名なし)で、いずれも草地に埋もれるように生えていました。
花は小さく、雨で萎んでいますが、クワガタソウの仲間だろうということは分かります。名前が分からず、特に後者は和名がまだ無く、ようやく同行者が、つてを辿って調べてくれました。
以下は紹介文です。
”立ち上がって咲いていたものはやはりコテングクワガタ、もう1つはVeronica filiformisSlender Speedwell)ではないかとのことでした(和名不明)。今のところ、国内での帰化報告はほとんどないようです。”

その後、コテングクワガタと思えるものを長野県で見ることができ、テングクワガタと比較することができました。
両者はよく似ていますが、コテングクワガタは全体に小さく、花柄や花序軸に上向きの短毛があるが腺毛は無い違いがあります。

−同じ科の植物−

2008.5.25 北海道 2008.5.25 北海道
   コテングクワガタ    
 
腺毛の有無は微妙 2007.6.30 群馬県尾瀬   2012.6.10 長野県  
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