ホソバトリカブト

キンポウゲ科 トリカブト属

 
2006.9.2 長野県八ヶ岳 2006.9.2 長野県八ヶ岳(画像にポインターをおいて下さい)

亜高山帯〜高山帯の草地に生える多年草で、高さは0.4〜1メートル。葉身は5深裂して、裂片は細く線状披針形〜長楕円状披針形、先は尖る。葉柄には屈毛があるか、無毛。
花は散房状に付き、青紫色、長さ3〜4センチ。花柄や小苞に開出毛が密生する。雄しべは有毛、雌しべは3〜5個、無毛又は開出毛がある。花期は8〜9月。本州中部地方に分布する。

〜徒然想〜

八ヶ岳の尾根に出る前の樹林帯、特に沢沿いでよく見られます。
北岳のキタダケトリカブトは深い紫青色で非常に美しいと思っていますが、八ヶ岳のトリカブトも負けずに美しい。
無骨な山男でもふと足を止め、見入る姿がよく見られます。そういうときの決まった会話が、“撮ってもいいけど、(奥さんに)採っていってはダメよ!”。冗談が飛び交います。

美しい花でも、全草特に根には猛毒がある。若葉は山菜になるニリンソウと似ており、間違えて食べて死亡した例があります。ゲンノショウコの葉とも似ているので注意です。


−同じ科の植物−

2007.8.12 長野県八ヶ岳 2006.9.2 長野県八ヶ岳
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery