ハンカイシオガマ

ゴマノハグサ科 シオガマギク属

深山の林縁に生える多年草で、高さは30〜60センチになる。大型の葉が下部に集まり、葉身は卵形又は広卵形で、羽状に全裂し、裂片は不規則に深く裂けて尖った鋸歯がある。
分枝する枝の先に花を付け、花冠は紅紫色。

〜徒然想〜

やや暗めの登山道脇でピンクの花を見つけました。ものの本には中国漢の武将「はんかい」に因む名とありますが、目の前にある植物は、頼りなさ気に枝垂れ、剛勇の武将とはほど遠い姿です。
名前の付け方は、名付け親のその場での気持ちの有り様でずいぶんと変わります。この植物の姿をみて、なぜ中国の武将をイメージしたのか、名付け親のそのときの心情は計れません。
むしろ、「ハンカイ」は「半壊」、シオガマの仲間には輪になって花を付けるものがあるのに対し、この花は小花が少なく、半分壊れたとイメージするのなら理解ができるのですが。

−同じ科の植物−

2007.9.16 静岡県
   2007.9.16 静岡県(画像にポインターをおいて下さい)  
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