アメリカセンダングサ

キク科 センダングサ属

 
2006.9.23 東京都裏高尾   2006.9.23 東京都裏高尾
 


北アメリカ原産の帰化植物。各地の道端、荒地、川原などにふつうに生える1年草で、高さは1.5メートルほどにもなる。茎はよく分枝し、4稜があり、紫褐色を帯びることが多く無毛。葉は長い柄があって対生し、下部は2回3出複葉、上部は3出複葉、小葉は卵状披針形で先は尖り、鋸歯がある。
頭花は黄色で、上部の枝先に1個ずつ付く。舌状花は黄色だが、短くて目立たない。へら形の総苞外片が6〜12個あって平開し目立つ。果実は痩果でくさび形、長さ6〜7ミリ、熟すと黒色になる。先に2本の芒がある。

〜徒然想〜

帰化植物の撮影とアップが続くと、さすがに何か戸惑いを感じます。外来種が在来種に影響を及ぼし置き換わったり、外来の水草が繁殖力旺盛で水面を覆い駆除とのイタチごっこと聞くと、釈然としないものが残ります。
本種は、コセンダングサほど繁殖することはないようですが、果実が服などにくっつく仕掛けは同様です。
多摩川河川敷では、本種は河岸側に生え、コセンダングサは河川敷草地に群生することが多いようです。両者は全草は似た感じですが、本種は葉状の総苞片が花を車状に囲むので、区別が容易です。

−同じ科の植物−


 
 
  2006.9.23 東京都裏高尾(画像にポインターをおいて下さい)   
 2025.9.22 神奈川県川崎市    2025.9.22 神奈川県川崎市
 
 2025.9.22 神奈川県川崎市   2025.9.22 神奈川県川崎市 
 
 2025.9.22 神奈川県川崎市   2025.9.22 神奈川県川崎市 
 
 2025.10.12 神奈川県川崎市
果実はコセンダングサより幅広いです
   2025.10.3 神奈川県川崎市
開裂前の若い果実 果実各々に鱗片が付きます