シロザ

アカザ科 アカザ属
   APG分類ではヒユ科
 
2017.9.3 東京都高尾山   2017.9.3 東京都高尾山

ユーラシア原産の史前帰化植物。日本全土の道端、畑、荒地などに生える1年草で、高さは60〜120センチ。葉は、下部のものは菱状卵形〜卵形、上部の葉は長卵形〜披針形で、縁には大小の歯牙がある。若い葉は両面白い粉状物に覆われるが、葉表は直ぐに落ち、裏面は秋まで残る。
花は茎頂や葉腋に穂状花序となって付き、黄緑色。花被片の先は浅く5裂し、縁が白い。花期は9〜10月。


〜徒然想〜

史前帰化植物とは、縄文や弥生時代に住民や農耕の移動とともに渡来したとされる植物で、在来種と同等とみなされることが多い植物です。
ヒガンバナ、フジバカマなど、意外な植物が含まれることに驚くかと思いますので、興味ある方は調べて見て下さい。
シロザは、若葉の時に上部の中心部分に白い粉状物が付くことが特徴です。
成長すると白い粉状物は落ち、目立たない花が付けます。これがあのシロザかと気付かないでしょう。
シロザがあればアカザもあります。両者とも、あまり気に留めない植物です。

−同じ科の植物−

 
 アカザ  2004.4.29 東京都狛江市    2020.9.1 東京都調布市
 
 2023.10.27 東京都調布市    2023.10.27 東京都調布市
 
2025.10.20 神奈川県川崎市
葉表の粉状物はすぐ落ちますが、葉裏は残ります
 
   2025.9.22 神奈川県川崎市
花にも粉状物が目立ちます 雄しべは5個、花柱は2個です
 
 2025.10.3 神奈川県川崎市    2025.10.3 神奈川県川崎市