ミヤマシラスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2021.6.22 神奈川県川崎市   2021.6.22 神奈川県川崎市


平地〜低山地の湿地などに生える多年草で、高さは30〜80センチ。長い地下茎があり、群生する。茎は3稜形で、基部の鞘は淡色。葉は広い線形で、幅0.8〜1.5センチ。厚くて柔らかい。
頂小穂は雄性で汚黄色、長さ3〜7センチ。側小穂は雌性で2〜6個付け、円柱形、長さ2.5〜6センチ。苞は葉状で茎より長い。果胞は鱗片より長く、長さ4ミリほど、熟すと著しく膨らみ、水平に開出して隙間なく密集する。乾くと暗灰褐色〜黒褐色になる。雌鱗片は淡色、先端に短い芒がある。
()期は5〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

北海道でこの花と思われるものを撮影済みでしたが、果実期ではないため今一自信が持てませんでした。

コロナで、今ではすっかり通い慣れた近くの丘陵地を散策します。葉を確認していたコクランは、乏しいながら花を付けていました。マヤランも咲き始めです。
そして、思いもしなかったところにミヤマシラスゲと思われる花が見られました。すっかり果実期で、雄小穂は萎れかけています。果胞は丸く膨らんでいます。背丈も大きくなり、葉を1メートルほどに伸ばしています。
こんなに大きくなり群生するのだと、感嘆するひとときにもなりました。


−同じ科の植物−

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