ミセバヤ

ベンケイソウ科 
  ムラサキベンケイソウ属
 
2008.10.25 茨城県   2008.10.25 茨城県
 高さ5〜6メートル、ほぼ垂直に切り立った崖に着いていました  


山地の岩上に生える多年草で、高さは15〜30センチ。茎は多数束生し、斜上するか垂れ下がる。葉は3個輪生し倒卵形〜扇形、先は円頭、縁に数個の低い波状鋸歯があり、肉質で帯粉緑白色。
花は茎頂に球形で散房状に付く。花弁は5個、紅色で、楕円形〜倒披針形で鋭頭、長さ4ミリほど。雄しべは10個、裂開直前の葯は濃赤紫色。雌しべは長さ4ミリほどで、花柱は長さ1ミリほど。花期は10〜11月。香川県小豆島に分布する。

〜徒然想〜

切り立った崖にぶら下がり、非常に綺麗だと思いました。
花の名を調べてみると、ミセバヤと分かりました。驚いたことは、小豆島のみに自生する植物で、花が綺麗なので、よく栽培される植物でした。逸出種と知りがっかりしましたが、いつか小豆島に探しに行く機会があるかもしれないと、収載は見送りました。

以来17年、撮り貯めた花を整理していて、忘れていたこの画像をみつけました。当時は帰化種や逸出種は収載を見送っていますが、近年は遠出する機会がなくなり帰化種なども収載するようになっています。
本画像のミセバヤは、栽培品が逸出したものです。それにしても、うまい逃げ方をしたものです。自生のように崖にぶら下がり、崖下にも花が開いていました。

−同じ科の植物−

 2008.11.3 茨城県   2008.10.25 茨城県 
葉は柄がなく間隔を置いて3輪生し、倒卵形〜扇形、縁は濃い紅色になり、数個の低い円鋸歯があります  
 
 2008.11.3 茨城県    2008.11.3 茨城県
 花は5数性で、花弁は長さ4ミリほど、淡い紅色で平開します 
雄しべは10個、雌しべは花弁より色濃く目立ちます
  
2008.11.3 茨城県