カモガヤ

イネ科 カモガヤ属

 
2020.5.10 東京都調布市   2020.5.10 東京都調布市


ヨーロッパ〜西アジア原産の帰化植物。道端、荒地、草地などに生える多年草で、高さは50〜120センチ。茎は叢生して大きな株になる。葉は線形、白緑色で先はやや短く鋭頭、基部の葉舌は三角形。
花は長さ8〜20センチの疎らな円錐花序となる。小穂は楕円形で扁平、長さ7〜10ミリ、3〜6個の小花がある。包頴や護頴は尖る。果()期は5〜8月。

〜徒然想〜

世界各地でオーチャドグラスの名で牧草として栽培され、法面の緑化用にも植えられました。繁殖力が強いため、逃げだして草地、河川敷、道端など各所で野生化しています。

花粉症の起因植物としても知られ、スギやヒノキの花粉が終わった後で、ブタクサなどと共に多くの方々を悩ましています。花粉が飛散するのは5〜6月がピークで、花期が遅い地域では8月になっても飛散します。ただ、この植物の花粉はあまり遠くに飛ばないようで、犬の散歩などで草地に入り込まないようにすることが、花粉対策の一つです。

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2018.7.13 北海道      2018.7.13 北海道