ヒレフリカラマツ

キンポウゲ科 カラマツソウ属

 
2019.4月 九州   2019.4月 九州


山地の岩上にごく稀に生える多年草で、高さは15〜30センチ。茎には1〜3個の葉が付き、3回3出複葉、小葉は広倒卵状菱形〜広卵形で、先は円頭、縁には円い鋸歯がある。
花は散房状で少数の花がまばらに付く。花は白色で直径1センチほど。花時も萼片が落ちずに残る。花期は4〜5月(図鑑は6月)。九州(佐賀県・長崎県)に分布する。

〜徒然想〜

九州でもごく一部にしか生育しない稀少なカラマツソウの仲間です。ラン科のように取り分け美しいわけでもないのに、ただ珍しいということだけで採られ、今や手の届く場所には残っていないとされています。
道なき道を進み、たどり着いた場所は大岩が屹立し、上の方に白い花が見えています。撮れるのか不安がよぎりますが、何とか回り込み、狭い岩地に身体を安定させることができました。
でも、撮影できるアングルは限られています。三脚も固定できません。ピンボケが多く、白飛びもしてしまいました。
背丈は低く20センチほど、茎は細く繊細な植物です。花も葉も丸く、こぢんまりと付いています。前記の「取り分け美しいわけでもないのに」は撤回します。優しげで、美しい植物です。

−同じ科の植物−

   2019.4月 九州  
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery