ヒイラギナンテン

メギ科 メギ属

 
2011.3.20 東京都府中市(植栽)   2025.4.4 神奈川県川崎市


ヒマラヤ〜中国、台湾原産で、丘陵、道端などに逸出が見られる。高さ2〜3メートルの常緑低木。葉は互生し、枝の上部に集まって付き、奇数羽状複葉、小葉は5〜9対。小葉は長楕円形、縁には先端が針状の粗い鋸歯が疎らにあり、質は革質、光沢がある。
花は枝先に長さ10〜15センチの総状花序を数個垂れ下げ、黄色の花を多数付ける。萼片は9個、花弁は6個、雄しべ6個。果実は液果で球形〜楕円形、直径7ミリほど、黒紫色に熟す。花期は3〜4月。

〜徒然想〜

この花との出逢いは緑地公園で、いかにも植栽でした。
その後丘陵地に花観察フィールドを広げると、林縁などでこの花を見るようになりました。植栽の可能性は捨てきれませんが、逸出も見られるようになってきているということで、ひいき目に逸出扱いで収載しました。
花は総状花序を数本垂れるように付き、黄色い花はきれいです。花は平開しないので花弁6個は分かりにくいです。萼片は9個あるとされていますが、3個は小さく、これも分かりにくいです。

−同じ科の植物−


2025.4.4 神奈川県川崎市
花柄の基部には苞があります
  2025.4.4 神奈川県川崎市
葉の縁には棘状になる鋸歯があります
 
 2025.4.4 神奈川県川崎市    2025.4.4 神奈川県川崎市
 花弁は6枚で、筒状に直立しています その周りを同色の萼片(大小9枚)が囲みます  
 
 2025.6.9 神奈川県川崎市    2025.6.9 神奈川県川崎市
果実は白粉を帯びた黒紫色に熟します