オオカナダモ

トチカガミ科 オオカナダモ属

 
  2025.5.24 東京都調布市


南米原産の帰化植物。湖沼、ため池、河川、水路などに生える常緑で沈水性の多年草で、長さ1メートル以上になる。茎は水中を伸びて分枝し、葉は各節に3〜6(普通4)枚が輪生し、広線形で、縁に細鋸歯があり、先は尖る。
雌雄異株で、日本には雄株のみが野生化している。花は萼筒が細長く伸びて水面上で開き、1日で萎む。花弁は白色で3個、長さ5〜10ミリ、幅3〜8ミリ、内側にはヒダがある。雄しべは9個で、葯は黄色。花期は5〜10月。

〜徒然想〜

いつも通る野川沿い遊歩道を自転車で走っていると、川面が白く光っているのが見えました。岸辺に降りてみると、何と花です。ものすごい数です。
普段は水草が泥を被って繁茂し、澱んだ雰囲気のある場所です。それが一斉に白い花を付け、壮観です。
調べると本種であることが分かり、(残念ながら)帰化種でした。場所によっては大繁殖し、問題になることもあるようです。
しかし、花を見る限りでは白く川面を覆い、きれいです。花は1日花ですが、順次咲くので10日余り過ぎても花を開いていました。

−同じ科の植物−


 2025.5.24 東京都調布市    2025.5.24 東京都調布市
 
 2025.6.6 東京都調布市    2025.5.24 東京都調布市
 茎は枝を分けて繁茂します  
 
 2025.6.6 東京都調布市
3輪生もあります
   2025.6.6 東京都調布市
葉は4輪生します
 
 2025.6.6 東京都調布市
縁には細かい鋸歯があり、気孔ようなものが見えます
   2025.6.6 東京都調布市
若い葉は明るい緑色です