| 山地の渓流沿いなどの湿った場所に生える多年草で、高さは5〜10センチ。葉は扇円形で、縁には円い鋸歯がある。花は花弁がなく、黄色い萼裂片が直立する。直径5ミリほど。雄しべと花柱が萼片から飛び出る。葯は黄色。花期は3〜4月。京都府に分布する。
 
 〜徒然想〜
 
 前年にトウノウネコノメを見た流れで、今年は早くから本種を計画していました。
 トウノウネコノメと同様に雄しべが萼片から飛び出るのが特徴で、萼裂片に毛があることが違いとされています。しかし、ルーペでその毛を探すと数本が見られる程度で、目立つような毛でありませんでした。
 
 それにしても、この花はほんとに美しい。清らかな流れの岩壁にびっしり付く姿や流れを背景に咲く姿を見ていると、身が震えるほどの感動を覚えます。
 キバナハナネコノメの咲く渓流にも、似た清涼な気の流れがありました。
 
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