センダイソウ

ユキノシタ科 ユキノシタ属

山地の谷沿いなどの湿った岩上に生える多年草で、高さは5〜20センチ。葉柄が長く、基部に托葉がある。葉は卵形〜卵円形で浅く7〜11裂し、質は厚くて光沢があり、疎らに毛がある。
花は散房状の花序となり、花弁は5個、白色で線状披針形、大きく平開する。下側の花弁1〜2個は他より長く、長さ15〜20ミリ、上側の3個は長さ5〜9ミリ。雄しべは10個、裂開直前の葯は橙赤色。花期は9〜10月。紀伊半島、四国、九州に分布する。

〜徒然想〜

ほぼ直立した岩壁です。湿り気があり、沖縄のやんばるを思わせるやや暗い森です。こんなところにセンダイソウは生えるのかと、改めて稀少な植物であることを思い知らされました。
美しいゆえに採られることが多く、産地は減らしています。
ここでも撮影できるのは一株だけでした。
岩壁の上方にはかなりの数のこの花が見られるのですが、他の木々が邪魔をしています。足場は狭く真上を撮るアングルになってしまうので、いい写真にはならないでしょう。撮影は諦めました。

幸いにも、撮影できる花は盛期でした。橙赤色の葯が残り、きれいです。貴重な花との出逢いに身を震わせながら撮影しました。

この花は、もう一度見たいです。雨の無い日に・・・。

−同じ科の植物−
2017.10.29 長崎県
2017.10.29 長崎県 2017.10.29 長崎県
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery