エゾオトギリ

オトギリソウ科 オトギリソウ属

山地や海岸の岩場、草地などに生える多年草で、高さは10〜30センチ。茎には黒点のある2稜がある。葉は対生し、長楕円形で鈍頭、明点が多数あり、縁には黒点がある。
花は茎や枝の先に付き、花弁は黄色で直径2センチほど。多数の明線と明点があり、縁には黒点がある。花期は7〜8月。北海道〜本州北部に分布する。

〜徒然想〜

オトギリソウの仲間には、夏の野や山でよく出会います。
でも、この仲間は同定の難しいものの一つです。毎度のように花や葉の明点、黒点などを観察しますが、毎度のようによく分かりません。みんなオトギリソウで片づけてしまいます。

この日も蛇紋岩地の植物を撮り終えた帰り道、ふと葉の長いオトギリソウに気付き、全体とともに花や葉を観察・撮影しておきました。
図鑑などで特徴を比べると、エゾオトギリに相当すると判定しました。花に明線が走ることや縁に黒点があること、葉は形態が一致し、多数の明点と縁には黒点があること、茎には黒点が線状に並んでいることが、図鑑などの記載と一致したからです。

-同じ科の植物-
2015.7.7 北海道
2015.7.7 北海道 2015.7.7 北海道
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